がん検診、いざ受けようと思うとわからないことばかり。
先延ばしにしていたのですが、思い切って受けてきました。
受けてわかったこともあり、参考になればと思い、記事に残しておきます。
がん検診の費用
がん検診は、各市町村で無料で受けることができます。
費用が掛かっても2000円程度で可能です。
無料クーポンなど、お知らせが届いたりしますが、市町村のホームページなどで確認するのが早いと思います。
自分の年齢と可能ながん検診などを確認してみてください。
今回私は、
・胃がん検診
・肺がん検診
・大腸がん検診
・子宮がん検診
・乳がん検診
・特定健診
を受けました。
各検診の内容と、体験談のお話です。
がん検診、受診の申し込み
夫の加入している「協会けんぽ」から年に一度健診のお知らせが届きます。
私は加入者家族として、身長や体重、血液検査などちょっとした健康診断が毎年受けられる「特定健康診査受診券」というのが届きます。
その中に、無料で受けられるがん検診のお知らせも一緒に届くので、それを見て申し込みました。
市町村からのお知らせも届いたりしてたと思いますが、いろいろごちゃごちゃしてわかりづらいので、必要ならホームページで確認すればいいと思ってスルー。
決まって毎年送られてくる「協会けんぽ」からのお知らせだけを残していました。
何度も何度も検査に出向くのも面倒だし、通常の健康診断と一緒に受けられるのであれば受けてみようというのが正直なところ。
50歳を過ぎていますので、そろそろちゃんと検査しておかないとやばいかなぁとも思ったり、自分の身体が気になる年頃です。
お知らせの中には、受診可能な医療機関の一覧や、無料のがん検診の種類や年齢などがあるので、自分と照らし合わせて何を受けるかチェックしてみます。
とりあえず、私は全部受けられそうなので、全部受けてみることにしました。
まずは、どうやって受けるか。
実施日が決まっている集団検診と自分で医療機関に直接申し込む個別検診とがあります。
どちらで受けてもいいのですが、とにかく一日ですべての検査が受けられる医療機関で受けようと、個別検診に決めました。
医療機関の一覧の中に、各検査が可能かどうかの丸印があるので、全部に〇のついているところの中から、行きやすい場所を選んでみました。
電話をかけて申し込み
電話をかけて申し込むのですが、行ったことのない医療機関なので、まずはホームページをチェック。
場所も確認したいし、雰囲気も知りたい。
怖いところだったらいやだなぁ・・・と。
実際、怖いところが載ってるわけはないのですが、やっぱり気分的にホームページがしっかりしているほうがいい気がします(^_^;)
わからないことは、電話した時に聞けばいいや、と電話を掛けました。
「夫の加入している保険からのお知らせを見て、特定健診(普通の健康診断)と一緒にがん検診を受けたいのですが・・・」
というと、丁寧に教えてくれました。
「がん検診は何を受けられますか?」
と聞かれたので、
「受けられるものは全部!」
というと、
「これとこれは11月〇日、これは3月〇日が空いてますよ」
と。
え・・・?
別の日になるってこと?
3月って・・・?
(電話をしたのは、11月でした💦)
そこで、
「全部、一日で受けたいのですが」
と言ってみたところ、
「じゃ、全部3月に合わせましょう」
ということで、3月29日の予約を入れました。
胃がん検査について聞かれる
私が選んだ医療機関では、胃がん検査は2種類から選べるようでした。
一つはX線(いわゆるバリウム飲むやつ)
もうひとつが内視鏡(いわゆる胃カメラ)
選べと言われても、わからないので「どっちがいいですか?」と思わず聞いてしまいました。
といっても、自分で決めなきゃなりません。
X線で異常があった場合は内視鏡をすることになる、ということだけはわかりました。
私は、胃カメラはしたことがあるのですが、バリウムを飲んだことがないのです。
バリウムの方が負担は軽いのだと思うけれど、、、・
電話口でどうしよう、どうしたらいいでしょう・・・と相手を困らせてしまったと思うのですが、最終的に内視鏡(胃カメラ)で予約をしました。
細かいこと、わからないこと、不安なことも、電話でとにかく確認確認。
どれもちゃんと答えてくださって、不安はずいぶん解消されました。
「検査日が近くなったら、必要な書類を発送するので、それをよく読んで受診してください。」
つまり、その書類が届くまでは、このことは忘れていいってこと。
気長に3月が来るのを待つことにしました。
最後まで丁寧に話をしてくれた電話口のスタッフの方には感謝です。
検診は申し込んで、すぐに受診できるとは限らない。
ということがわかりました。
そういう意味では、集団検診で受診するのが一番便利だったのかもしれませんね。
集団検診は、日にちが決まっているので、予定が立てやすいです。
準備するもの
予約した日の1週間くらい前に、約束通り書類が届きました。
中には、
・当日の持ち物
・前日、当日の食事制限の詳細
・問診票
・各がん検診の詳細と記入書類
・検便キット
が入っていました。
準備することや注意を私なりにまとめると
1.検査日の2日前と1日前(前日)の2日分の便を採取する
2.検査日の1日前(前日)の8時以降は絶食
3.入っている書類は全部読む。
4.記入欄には全部記入しておく
5.絶食中、水くらいは飲んでもいい
ということ。
各検査の書類に細かく書いていますので、それぞれ判断します。
大腸がん検査(検便)
一番困ったのがこれです(^_^;)
毎日出るとは限らない私のおなか事情の中で、ちゃんと採取できるのかどうか、、、。
とにかくストレスなくスルっと出ることを願うばかり。
検査日の2日前はよかったんだけど、1日前は一向に気配なく、トイレにこもってなんとかクリアしたという感じ。
便秘気味の人はこれ、厳しい。
当日の朝
忘れものチェックです。
保険証
受診票
記入した書類全部
採取して日付と名前を書いた検便キット
一応、現金
一度に全部の検査を受けるとなると、書類の量はとても多いです(^_^;)
既往歴や細かい問診、どれが何だったかこんがらがるので、余裕をもって用意したほうがいいですね。
私は、前日の夜、慌てて全部書きました(^_^;)
余談ではありますが、デジタル化と言いながら、複写になった紙に何枚も名前や住所を手書きするシステムってどうにかならないものでしょうか?
それぞれの紙に手書きで数字が書き込まれているけれど、この手書きの数字が間違っていたら私の検査結果が別の人のものになってもおかしくないってことになる気がします。
こういうのを一元管理できて手間を省けば、受診ももう少し楽になるのではないかと思うのです。
受付
予約時間に行って、書類を全部渡します。
あとは、順番を待つのみ!
と思ったら、やっぱり、記入漏れがいろいろありました(^_^;)
必要なこと、ちゃんと聞いてくださいます。
過去の手術歴や病歴、覚えている範囲でいいので書けるものは全部書いておいたほうがいいんだなぁと。
でも、確認はきちんとして下さるので、多少の抜けは大丈夫(*^^)
さて、それから、またまた胃がん検診での選択を迫られます。
「鼻からにします?、口からにします?」
・・・?
胃がん検診の内視鏡(胃カメラ)は、鼻からか口からかを選ぶのですが、わからない・・・。
私:「どっちが楽ですか?(^_^;)」
受付:「それぞれですね」
私:「ですよね・・・(^_^;)」
というやりとりを経て、口からしかやったことがない私は「鼻から」を選択。
私:「あとで変えてもいい・・・?(^_^;)」
受付:「担当の先生に聞いてみてくださいね」
私:「ですよね・・・(^_^;)」
先生に聞いてから決めることにしました。
さて、受付でのチェックが終わったら、ようやく検査開始です。
血液検査
好きな方の腕から血を採取。
私は右手。
あっという間に終了。
5分間、押さえておいてください~とテープを貼られた針の跡。
押さえる感覚ってわからないですよね(^_^;)
どう押さえるのか毎回悩む。
テープを外したのは夜お風呂入るとき。
・・・貼ってること忘れてました(^_^;)
身長、体重、腹囲、血圧
特定健診の内容です。
測定器の上に乗ったら、身長も体重も一瞬で終わり。
ジーンズのボタンをはずして少し下げて、腹囲測定。
女性スタッフの方が測ってくださいました。
血圧も自動。
簡単、おしまい。
胃がん検診:内視鏡(胃カメラ)
ついに、内視鏡(胃カメラ)、一応鼻からを選択済。
鼻からの場合、先に鼻に少しお薬を入れるんだって。
つまり、決断はここ。
薬を持って先生が
「鼻からでいいですね?」
と聞くので、
「先生、鼻からと口から、どっちがいい?」
と聞いてみる。
すると、
「私は口からの方がましなのよ。鼻は通りにくくて」
と有力情報!
そして、また悩む。
「どうしようかな」
先生:「どちらにしなさいとは言えないけど、口からやったことあるんだったら、鼻からがどんなものか試してみるとかw 鼻から入らなかったら口からに変更になります~」
私「なるほど!」
鼻からを試したらどっちが楽かわかるし、今後受けるときに悩まないためにも、そして、たまたま、私の前の奥さんが「鼻から」だったので私も「鼻から」に便乗することにしました。
鼻にお薬をシュッシュとされて待機。
鼻がずるずるするけど、痛くもかゆくもない。
検査室に入ります。
私:「先生、鼻からってつらい?」(まだ聞いてる)
先生:「wwwww」(もう笑われてる)
ポカリみたいな飲み物の入った紙コップを渡されて服用。
今朝から水分とってなかったので、もっと飲みたいくらいこれが美味しかった!
「鼻から」の私、鼻に薬がまた入ります。
ジェルみたいなにゅるにゅるが鼻に入り、のどに流れる。
痛くはないけど、気持ち悪い、これは。
鼻の通りを見るため、細いチューブを通します。
特に痛くない。
私:「全然平気」
先生:「じゃ太いのに変えるねー」
私:「え?太くなるの?」
いったん抜かれて、ちょっと太いチューブに入れ替え。
私:「あ、大丈夫かも」
先生:「スムーズに通るね、もいっこ太いの行くねー」
私:「え?まだ太くなる?」
またまた、もうちょい太いチューブに入れ替え」
私:「ん。。。もう太くならないよねぇ」
先生:「これはカメラじゃないから、この後カメラ行くねー」
私:「え?これ予行演習?!」
先生「wwww」
鼻の通りが悪いと、カメラが入らないので、鼻からの場合は、こんな予行演習をするようです。これで痛かったりうまく通らないときは「口から」に変えられるそうで、ここで口からに変わったら、気分的には2倍つらいの確定。
最初から「口から」にしておけばよかったってことになるかもです。
くだらないことを話しながら、鼻からカメラが入ります。
寝て、身体を横向き。
左を下にして寝転んでました。
いざ、カメラ挿入。
いきなり「おえー!」
喉が痛いのと気持ち悪いのと。
歯ブラシ奥まで入れすぎた感。
先生:「喉通る時が、一番しんどいからねー」
私:「あぁ・・・鼻からも口からも大差なかった・・・」
先生:「wwww」
(口からじゃないから、しゃべれるのです)
喉通過、胃の奥へ、十二指腸へ・・・とカメラの経過を先生が教えてくれます。
確かに、喉を過ぎれば、「おえー!」ってなるような苦しさはないけど、それは口からの場合も同じ。
ただ口がふさがっていない分、検査中、先生と会話できました(^_^;)
途中、唾液を飲み込んでたのですが、ふと
私:「先生、たまった唾液飲み込んでるけどいいのかな」
先生:「飲み込まないでーwww」
私:「ですよねーwww」
みたいな(^_^;)
胃の内部に特に怪しいものは見つからなかったのですが、少し炎症のある個所が。
これ検査しておこう、ということで、ピロリ菌検査することに。
カメラの管の中に細いワイヤー見たなものをするするっと入れて
「はい、取るよー」
痛くもかゆくもない。
そしてカメラを抜きますが、抜くときは入れるときとは大違い。
解放感~!楽~!
一瞬でスルスルっとカメラが抜けて検査終了です。
検査室に入ってから、20分くらいかな。
その後、カメラで撮った写真を見て、胃の状態を説明してもらいました。
特に胃がんを心配するものはなけど、ピロリ菌検査の結果は後日。
気さくな先生で、しんどいながらも楽しかったです(^_^;)
騒がしい胃がん検査、終了です。
肺がん検査
レントゲンを撮るだけです。
技師の方の言う通り、大きく息をすって~、はい楽にして。
肺がん検査、終了です。
胸部レントゲンの服装ですが、全部脱いでないです。
金具、ワイヤーのないブラはそのままでいいし、シャツもそのまま。
上着脱いだだけです。
乳がん検診(触診)
胸の触診で異常がなければマンモグラフィです。
特に異常がなかったので、すぐ終了。
続いてマンモグラフィ行きます。
乳がん検診(マンモグラフィ)
いたたたた・・・ですよね。
これは以前もやったことありますが、これでもかってくらい延ばされますもんね。
ただし、痛いだけで、これは怖くもなんともない。
頬っぺたでも伸ばしてつねったらいたいけど、それと同じようなもの。
大腸カメラ、胃カメラに比べたらなんてこたぁない。
物理的に痛いだけの検査なんてのはへっちゃらです。
この検査では、上半身は全部脱ぎます。
言われる通りにポーズを決めてマンモ終了。
子宮がん検診
女性の先生でした。
婦人科で女性の先生だと安心しますよね。
私は、20代出産の際も男性の先生で、特に男性だからと気にもならないのですが、気になる方は事前に確認しておくのもいいかもしれないと思います。
下半身は全部脱いで例のごとく分娩台の検査です。
器具を入れて、組織の一部を取ります。
あっという間に、子宮がん検診終了。
その他
以上が通常の健診とがん検診の詳細内容です。
その他、診察では、これまでの病歴の確認や、リスクなどのお話。
特に私は喫煙者でもあるので、いろいろと脅されてお説教。
毎度ながら、これは頭が痛いお話ですが・・・。(^_^;)
最後は、会計で清算しておしまいです。
検診は無料ですが、私は胃カメラで組織をとってピロリ菌検査が追加されたので、その分の2000円弱のお支払でした。
検査後
通常なら、これで「おなか減った~、何か食べよう!」となるのですが、胃の組織を取ったので、もう2時間余りは食事を我慢。
良い子で我慢して、帰宅しました。
がん検診を受けて
無料とは言え、なかなか受けづらい検査かもしれませんが、何かの節目やきっかけで受診することは大事なのではと思います。
50歳すぎれば、不思議とそんな気になるものです。
私自身、コロナ禍の懸念もあって、2年間、健康診断受けてなかったのです。
コロナが落ち着いてた昨年11月に、受けるなら今かなぁと予約したものの、再度コロナが広がっている最中、3月の受診となったのですが、感染対策されて検査を受けることに不安感を感じることは特にありませんでした。
それよりも、胃がん検診の選択肢。
内視鏡(胃カメラ)にするか、X線(バリウム)にするか。
内視鏡(胃カメラ)なら、鼻からか口からか。
これが一番の悩みどころでした。
結果的には、鼻でも口でもどちらも同じ。
検査中、話ができなくてよければ口からの方が若干楽だと感じます。
私自身、次回の胃がん検診で、内視鏡(胃カメラ)は確定かな。
その場でわかるというのと、その場で組織検査してもらえるということは大きいと思います。
X線(バリウム)をしても、後日再検査だと同じだし、ドキドキ増すだけですしね。
でも、内視鏡(胃カメラ)で、「鼻から」か「口から」かはやっぱり決められない。
しんどいのはどちらも同じで、しゃべれるかしゃべれないかの違いだけ。
前の人がどちらを選ぶかに便乗しようと思います(^_^;)
単なる検査の体験談ですが、疑問があったり不安があったり、いざ受けるときは気になりますよね。
お答えできることもあるかもしれませんので、心配なことなど、疑問・質問はお気軽にどうぞ(*^^)
経験談レベルですが、参考になれば幸いです。